Life Is An Experiment

なんでもいいから一歩一歩前進できるか実験するのが好きです。のんびりトライアスロンとかやってたりします。

【読書メモ】狭小邸宅の課長に学ぶできるサラリーマンの心得

 

狭小邸宅

狭小邸宅

 

 

なんとなく不動産投資の勉強は昔からやっており、ネットサーフィンをしているうちに掲題の本が不動産を取り扱っている営業マンのブラックっぷりをよく表しているとのレビューを見たので、読んでみました。
 
  • ざっくりあらすじ
うっかり不動産屋に入社してしまった主人公がブラック環境に負けずに頑張って成長していくサクセス?ストーリーです。
 
  • 得られたもの
全ての不動産屋さんが本の中のようなブラック環境とは思いませんが、根性論がまかり通る修羅の国のような職場は存在するかと思います。私はそんなにブラックな職場なら辞めればいいのに…としか思えません。ストレスで体を壊してしまっては元も子もないので、ブラック職場と感じたら即損切できるくらいの思い切りが大切だとつくづく感じます。
さて、得られた気づきは何といっても異動先の上司(課長)の言葉です。
 

「何で自分が売れないか真剣に考えたことがあるか」

考えたことがないわけではなかった。ただ、動機の弱さや自分の資質ばかりがいつも目につき、それ以上突っ込んで考えてこなかったように思う。

「同行して少しわかった。お前はやはり営業マンには向いてないかもしれない。だが、向いているいない以前に、営業マンとしてやるべきことがやれていない。
今日、お前は二四六を平気で使った。普通、幹線道路はなるべく避けて走る。混雑するのがわかりきっているからだ。客を待たせるとその分だけ熱が冷める、現実に戻る。それだけじゃない、路地を使えば客から信頼される。誰でも知っている国道とそうでない路地を走ったら、客はどちらが街に詳しいと思う?
お前が客だとしたら、街を知らない人間がいい物件を知ってると思うか。お前はそういう小さいことを重要だと思わないのかもしれない。だが、売っている営業マンで道路が頭に入っていない奴はいない。皆覚えてる、俺も覚えた。お前だけだ、頭に入ってないのは。」 

 

読んだ瞬間、ハンマーで頭を殴られたような気がしました。

お客さんの信頼を得るために自分はどんな努力をしているか?商品知識や製造工程、素材などまだまだ深いレベルには到底達していません。普段自分がいかにダラダラと手を抜いて仕事をしているか、課長の言葉が完全に自分へのダメ出しに思えました。

そんな自分の痛さを分からせてくれただけでも、めっけものの本でした。